平成30年春期試験問題 午前Ⅰ 問9

ビッグデータの基盤技術として利用されるNoSQLに分類されるデータベースはどれか。

  • 関係データモデルをオブジェクト指向データモデルに拡張し,操作の定義や型の継承関係の定義を可能としたデータベース
  • 経営者の意思決定を支援するために,ある主題に基づくデータを現在の情報とともに過去の情報も蓄積したデータベース
  • 様々な形式のデータを一つのキーに対応付けて管理するキーバリュー型データベース
  • データ項目の名称や形式など,データそのものの特性を表すメタ情報を管理するデータベース
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分野:テクノロジ系
中分類:データベース
小分類:データベース応用
解説
NoSQL(Not only SQL)は、データへのアクセス方法をSQLに限定しないデータベース管理システムの総称で、長い間決まったように使用されてきた関係データベース管理システム以外のDBMSという意味で用いられます。
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RDBMSは長い歴史をもち、厳密なスキーマ定義や数学的に定義されたモデル理論、トランザクションのACID特性などによって信頼性に秀でています。しかし、それゆえにデータを扱う際のコストも高くなり、ビッグデータなどの高頻度で膨大なデータを扱う場面ではパフォーマンス面での劣化が現れてきました。
NoSQLは、スキーマレスで軽量なのでデータの参照や追加を低コストで実行できます。さらにスケーラビリティにも優れるため大量に蓄積されていくデータを扱うのに適しています。

NoSQLには大まかに分けて4つのタイプがあります。
キー・バリュー型
1つのキーに1つの値を結びつけてデータを格納する
カラム指向
行キーに対してカラム(名前と値の組み合わせ)を結びつけて格納する
ドキュメント指向
XMLやJSONなどの構造でデータを格納する
グラフ指向
グラフ理論に基づいてデータ間の関係性を表現する
  • オブジェクト指向データベースの説明です。
  • データウェアハウスの説明です。
  • 正しい。キーバリュー型データベースは、キーと値の組を単位としてデータを格納するタイプのデータベースでNoSQLに分類されます。
  • データディクショナリやリポジトリの説明です。

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