平成28年春期試験問題 午前Ⅰ 問23

IT投資評価を,個別プロジェクトの計画,実施,完了に応じて,事前評価,中間評価,事後評価として実施する。事前評価について説明したものはどれか。

  • 事前に設定した効果目標の達成状況を評価し,必要に応じて目標を達成するための改善策を検討する。
  • 実施計画と実績との差異及び原因を詳細に分析し,投資額や効果目標の変更が必要かどうかを判断する。
  • 投資効果の実現時期と評価に必要なデータ収集方法を事前に計画し,その時期に合わせて評価を行う。
  • 投資目的に基づいた効果目標を設定し,実施可否判断に必要な情報を上位マネジメントに提供する。
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分野 :ストラテジ系
中分類:システム戦略
小分類:情報システム戦略
解説
日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)が策定したIT投資マネジメントガイドライン(平成19年)によれば、個々のIT投資マネジメントで実施される評価には、事前評価、中間評価、事後評価の3つがあります。
事前評価
計画段階でITプロジェクトの投資評価を行い、実施の可否判定を行うための判断材料を上位マネジメントに提供する
中間評価
実施中のITプロジェクトの実績を評価し、継続・中断・中止といった判断を行うための情報を上位マネジメントに提供する
事後評価
システム稼動後にITプロジェクトが事前に設定した目的や効果を達成したかどうかを評価し、その結果を上位マネジメントに報告する
  • 変更の要否を判断する目的で実施されるため、中間評価に該当します。
  • 目標の達成状況を確認する目的で実施されるため、事後評価に該当します。
  • 事後評価に該当します。効果目標達成の時期は効果目標ごとに設定されるので、事後評価はその時期に合わせて実施します。
  • 正しい。効果目標の設定、実施可否判断という内容から、事前評価に該当するとわかります。

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