平成24年春期試験問題 午前Ⅰ 問25

情報システムの開発を発注するための提案依頼書(RFP)の作成と提案依頼に当たって,取得者であるユーザー企業側の対応のうち,適切なものはどれか。

  • RFP作成の手間を省くために,要求事項の記述は最小限に留める。暖味な点や不完全な点があれば,供給者であるベンダー企業から取得者に都度確認させる。
  • 取得者側では,事前に実現性の確認を行う必要はなく,要求事項が実現可能かどうかの調査や検討は供給者であるベンダー企業側の責任で実施する。
  • 複数の要求事項がある場合,重要な要求とそうでない要求の区別がつくようにRFP作成時点で重要度を設定しておく。
  • 要求事項は機能的に記述するのではなく,極力,具体的な製品の種類など実現手段を細かく指定する。
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分野:ストラテジ系
中分類:システム企画
小分類:調達計画・実施
解説
RFP(Request For Proposal)は、情報システムの調達を予定している企業・組織が発注先候補のITベンダーに対して具体的なシステム提案をするように求めること。または委託するシステムの要件や調達要件を取りまとめた文書です。
  • RFPには、システム要件、システム/サービスの一覧、委託範囲、供給者への指示、契約条件、委託管理など曖昧さがないように詳細に記述します。記載内容の漏れがあるとベンダーから適切な提案を受けられません。
  • 取得するシステム/ソフトウェアの要件は、取得者側で定義し、分析し、承認します。この取得要件をもとにRFPを作成します。
  • 正しい。複数の要求事項が存在する場合、重要度を付記して提示することが望ましいです。
  • 使用する製品の種類を指定するなど要求事項に制約が多いとベンダーから得られる提案の幅が狭まり、最良のシステムを得られなくなる可能性があります。

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