平成21年春期試験問題 午前Ⅰ 問5

3台の装置X~Zを接続したシステムA,Bの稼働率について,適切なものはどれか。ここで,3台の装置の稼働率は,いずれも0より大きく1より小さいものとする。
am1/16.gif

  • 各装置の稼働率の値によって,AとBの稼働率のどちらが高いかは変化する。
  • 常にAとBの稼働率は等しい。
  • 常にAの稼働率が高い。
  • 常にBの稼働率が高い。
正解 問題へ
分野:テクノロジ系
中分類:システム構成要素
小分類:システムの評価指標
解説
稼働率がそれぞれRa、Rbの機器がある場合、2つが直列接続されているときの全体としての稼働率はRa×Rb、並列で接続されているときの稼働率は1-(1-Ra)(1-Rb)の式で表すことができます。

3つの装置X~Zの稼働率をそれぞれx~zとすると、システムA、Bの稼働率は次の式で表せます。

【システムA】
 (1-(1-x)(1-y))・z
=(1-(1-x-y+xy))・z
=(x+y-xy)・z
xz+yz-xyz

【システムB】
 1-(1-x・z)(1-y)
=1-(1-y-xz+xyz)
xz+y-xyz

2つの式を比較すると「xz-xyz」の部分は同じで、異なるのは「yz」と「y」の項だけです。3台の装置の稼働率は、いずれも0より大きく1より小さいので、常に「yz<y」の関係となり、結果として以下の式が成り立ちます。

 xz+yz-xyz<xz+y-xyz
(Aの稼働率<Bの稼働率)
 
したがって、「常にBの稼働率が高い」という記述が適切です。

Pagetop