令和4年秋期試験問題 午前Ⅱ 問24

ソフトウェアの保守性を定量評価する指標として,適切なものはどれか。

  • (運用期間中に発生した不具合件数)÷(プログラムの規模)
  • (適正規模の基準を満たすプログラムの数)÷(プログラムの総数)
  • (テスト実施済みの分岐の数)÷(プログラムの総分岐数)
  • (プログラムの推定総エラー数)-(摘出エラー数)
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分野:テクノロジ系
中分類:システム開発技術
小分類:ソフトウェア構築
解説
保守性(Maintainability)は、修正のしやすさに関するソフトウェア製品の能力のことです。具体的には、システムやソフトウェアを正常に運用するために行われる定期的な保全、障害解析、復旧、移行などの活動(保守活動)に要する労力の度合し、保守性が高いほど、保守活動に要する労力が少なくて済むということを示します。保守性の代表的な指標としては、MTTR(平均修復時間)があります。
  • 発生不具合密度を示す式なので、ソフトウェアの信頼性を示す指標と言えます。
  • 正しい。ソフトウェアの規模が大きくなると、ソースコードの量が増えることで複雑さが増し、データ間およびモジュール間の依存関係が強くなるため、1つの変更や修正の影響する範囲を把握するのが難しくなります。逆にプログラムの規模を小さく分割しすぎても管理が難しくなります。このようにプログラムの規模と保守性の間には関連があるので、適正規模のプログラムの割合によりソフトウェアの保守性を測ることができます。
  • テストカバレッジを示す式なので、ソフトウェアテストの網羅度を示す指標と言えます。
  • 残存バグ数を示す式なので、ソフトウェアテストの進捗を示す指標と言えます。

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